緋色の君を舐めあげて

なんかたまに唐突に血が見たくなります。

死ぬほど吹き上げてる感じじゃなくて、適度に出てる感じがいいんです。
頭から筋がつぅーって垂れてきて、顎まで引かれるあのラインがセクシーでたまらない。
紅の代わりに血を引く仕草をされると心臓が一度大きく弾むんです。

頭からじゃなくてもいいんです

指先がぱっくり切れて、流れ出る血が腕をゆっくりと伝うあのえもいわれぬ色香。
それもまた私の心を緋色に染め上げてしまうのです。

もっともっと見たくなる。
そしてそれ以上に舌を這わせたくなる。

男女のそれよりも甘い香を放つそれは、極上の甘露。
そしてそれは私の意識を過剰に興奮させるのです。

…………。

あかいあかい血を私の皿にくれるというのならなら、私はあなたに心までもくれてやりましょう。